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漫画家マンガを読め!

マンガの中でも特殊なジャンルを確立しつつある漫画家、漫画家周辺(書店や編集、小説家、作家・画家)を扱った漫画を語っていきます。

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2017年 04月 26日|comment(-)

さよならタマちゃん

タマちゃんというのは人の名前ではなくて男性なら必ず二つはもっている、あのタマタマのことです。
さよならタマちゃん (イブニングKC)
武田 一義
講談社 (2013-08-23)

突然睾丸ガンになってタマを一つなくしてしまった漫画家アシスタントの闘病日記。

ほとんどは抗ガン剤のひどい副作用に悩まされているページなのですが、かわいらしい絵柄のため、あまり現実味はありません。
でも副作用がほとんど嘔吐シーンなので、シリアスな絵柄でやったら困っちゃうでしょうね。

この絵柄でも十分闘病が辛いことがわかります。
けだるさ、嘔吐、味覚傷害、ほんのちょっとの体臭や音でおそってくる不快感、鬱症状……。
そんな辛い日々の中でわずかな楽しみやほかの患者さんとの交流を見つける。特にずっと副作用がひどくて苦しんでいた作者が、暖かな窓側のベッドに移って日の光に包まれ安らぎをおぼえるところは、感動的ですらあります。

抗ガン治療の辛いところは、そんな辛い思いに耐えながら、しかし、あまり効果があがらないことがあるところでしょう。
作者は幸い効果があり、退院できましたが、思ったような効果が出ず、何回も治療を受けなければならない人も描かれています。それを告げられた人の表情は描かれていません。作者も描けなかったのだと思います。

さらに作者には漫画を描く上で最大の障害が襲いかかります。なにもわざわざ漫画描きにこんな傷害を与えなくても……神様がわざとやっているとしか思えない悪意です。
しかし、作者はそれすら乗り越えます。

ひとつひとつ手探りで、たとえば食べられるものをいっこずつ探したりするように。

そうしてできあがったのがこの漫画です。

単なる闘病ではなく、漫画家としての自分との戦いでもありました。

漫画を描こうとしている人は必ず読んでほしいと思います。

なお、カバー下に漫画がありますが、これは必ず本編を読んでからはずしてください。
とある話のオチになってますので。


さよならタマちゃん [ 武田一義 ]


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感想(9件)

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